入学を検討されている50代の方へ

2025.01.26（日）

50代で学校経営やマネジメント業務に携わり、ITやDXに苦手意識を持っている場合、セルフイノベーションのために以下のアプローチはいかがでしょうか？

これにより、教育現場における課題解決能力を高め、未来志向の学校運営が可能になります。

1. 簡単に取り組めるITとDXの基礎学習

DXの全体像を理解する

ITやDXが具体的に何を目指し、学校運営にどのような影響を与えるかを学ぶことで苦手意識を減らします。

実務に直結するICTスキル

教育現場や経営でよく使われるツールの習得を目指しましょう。まずは、基本ツールの習得としてGoogle Workspace（スプレッドシート、ドライブ、フォームなど）の活用、Microsoft TeamsやZoomを活用したオンライン会議運営や学生募集や学校PRのため、SNSの活用法を学ぶ。

2. 学位取得で専門知識を身につける

国内外の大学院で学ぶ

学位取得は長期的なキャリアアップに有効です。以下の分野が特におすすめです。

教育マネジメント

学校経営に特化した教育のMBA（教育経営学修士）の取得や学校経営や組織運営、

教育政策の専門知識を深める。

教育テックやDXに特化した学位

データ活用や教育テクノロジーに関する実践的な学び、教育のIT修士（教育情報学修士）

取得。海外ではCourseraやedXが提供する「Master of Education」プログラムなど

短期集中型プログラム

フルタイムの学位取得が難しい場合、短期集中型のプログラムを利用するのも良い方法で、日本経営協会の「教育リーダー育成講座」やデジタルマーケティングや広報に特化した

1〜3か月のコースなども

3. 実践的なプロジェクトに挑戦する

学びをすぐに活かすことでスキル定着が早まります。

小規模なDXプロジェクトの実施

学校内でテクノロジーを活用した改善活動を試みオンラインアンケートで保護者や学生の声を集め、経営に反映してみたり、学習管理システム（LMS）の導入（Google Classroomなど）成功事例を作ることで、職員や学生にも信頼感を与えます。

他校との連携やベンチマーク

DXを成功させている他校の事例を学び、自校に適した方法を検討、導入し、

教育カンファレンスや勉強会への参加で他校の経営者やリーダーと交流なども方法の一つです。

4. サポートを受けながら進める

外部の専門家を活用することも、DX導入のサポート企業や教育テックコンサルタントにアドバイスを受けるなど

助成金・補助制度（教育訓練給付金や人材開発支援助成金を活用し、学位取得や

資格取得や学び直しの費用補助を受ける。また、地方自治体の補助金なども確認してみては、

いかがでしょうか。補助金などを活用したIT人材育成などを行っている学校経営者も

少なくないようです。

5. 心構えと長期的なビジョンの持続

ご自身が学位の取得やITスキルの獲得に意欲を燃やすことは自身のイノベーションとして今後の人生を豊かにするものになりますが、経営者という目線で自校の安定的な経営と発展を考えると、更新の育成も必要です。教育のMBAといわれる（教育経営学修士）や教育のIT修士（教育情報学修士）は次代を担う世代にとって必要な知識や学位なのかもしれません。とはいえ、自ら学び実践する姿勢が、職員や学生の意識改革につながります。

教育DXは「効率化のためのツール」だけでなく、「教育の質を高める手段」と捉えることが大切です。そして、成果を周囲に共有し、学校全体のDX推進をリード（継続）し、学校全体に成果を浸透させ、持続的な改革を行うことが大切です。