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新しい学びの実現へ、求められる「教育 CIO」の養成

ICTと教育テックの現状と課題

1.ICTの進化と普及
人工知能(AI)、ビッグデータ、IoT、ロボティクスなどの先端技術が急速に進化し、産業や社会生活に取り入れられている。特に、新型コロナウイルス感染症の影響でデジタル化とオンライン化が加速し、生成AI(例:ChatGPT)も働き方や生活様式に大きな変化をもたらしている。

2.教育分野におけるICT活用の現状
教育分野ではICT活用が遅れており、GIGAスクール構想によって1人1台端末が普及したものの、デジタ ル教材や校務支援システムの活用はまだ発展途上である。ネットワーク環境も整備されたが、さらなる投資が求められている。

3.GIGAスクール構想の第2フェーズ
2019年のGIGAスクール構想開始時は「まず使う」段階だったが、第2フェーズでは「ICTをどのように活用するか」が問われている。この段階では予算や労力、影響範囲が大きく拡大し、より戦略的な対応が必要になる。

4.教育テックの課題と展望
教育テックの導入は、アナログ業務の置き換えに留まらず、教育自体の革新が求められる。これには予算確保、人材育成、マネジメント、ネットワーク整備といった多方面での準備が不可欠であるしかし、現場では予算や戦略が不足しており、具体的なIT経営計画や教育ビジョンの策定が急務となっている。

5. 今後の方向性
一部の教育委員会や学校法人はすでに戦略的な取り組みを進めているが、大半の現場は対応が遅れている。ICT導入期に見られる学習効果や効率の低下を乗り越えるためには、継続的な投資と支援が必要である。また、教育テックの実践例や成功モデルを共有し、地域ごとのビジョン策定を支援する体制の構築も重要である。

教育現場におけるICTの活用は始まったばかりであり、第2フェーズではデジタルトランスフォーメーション(DX)による教育革新が不可避となる。これを成功させるためには、長期的視点での戦略と計画が求められる。

教育CIOの必要性と役割

1.教育CIOの必要性
教育のICT化推進には、民間企業で進むCIO(最高情報責任者)の役割を担う「教育CIO」が不可欠である。教育CIOは、教育委員会や自治体、学校法人で任命される役職で、ICT化のビジョン構築とマネジメントを総括的に担う。

2.役割と求められる資質
教育CIOは、ITスキルよりもデジタル変革を推進する能力が求められる。ただし、教育、技術、行政の分野を統括するには教育CIO補佐官や専門チームの支援が必要である。

3.教育長や校長の兼務問題
現状では教育長や校長が教育CIOを兼務するケースが多いが、業務負担や専門性を考慮すると専任の教育CIOと補佐官を置くべきとの指摘がある。

4.専門職育成と研修課程
OCC教育テック総合研究所は、2023年に教育CIO養成課程を開講。ITとマネジメントの両面から教育CIOや補佐官を育成し、自治体・教育委員会とのマッチングも支援する。

5.今後の課題と展望
教育機関の経営変革には、教育CIOと補佐官を中心としたチーム体制が不可欠。自治体は予算確保と受け入れ態勢整備を急ぐ必要がある。

この取り組みは、教育の質向上とICT活用促進のための重要なステップとされている。

月刊「学校法人」に連載している「新しい学びの実現へ、求められる「教育 CIO」の養成(前編)」から、過去掲載された記事を要約してご紹介

記事全文は:月刊 学校法人

新しい学びの実現へ、求められる「教育 CIO」の養成(前編・後編)

原山 青士(はらやま せいじ)  織田 竜輔(おだ りょうすけ) 根岸 正州(ねぎし まさくに)

 【月刊 学校法人】連載企画 2023年5月号

学校法人OCC 教育テック大学院大学では、新しい学びに求められる「教育CIO」養成に取り組みます。

デジタル変革を推進するCIO(最高情報責任者)として、学校法人OCC 教育テック大学院大学で教育IT修士号を取得して教育の課題に取り組んでいきませんか。

一緒に教育の変革者として教育の課題に取り組んでいきましょう。

学校法人OCC 教育テック大学院大学では、セミナー・説明会や個別相談会を随時開催しております。まずは、説明会にお申込みいただき、皆さんのご意見をお聞かせください。

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